十二支の由来 おもしろい!

皆さん馴染みの深い十二支ですが、どうやって順番がきまったのか?
これについても、ちゃんと昔話があります。今年は何年って聞かれてとっさに出てこなかったのは、私だけかな~

大昔 神様が、「1月1日の朝、1番から12番目までに来たものを1年交代で動物の大将にする」という手紙を書いたそうです。
この手紙を受けっとた全国の動物たちは、自分が1番になろうと翌朝、まだくらいうちから一斉にスタートします!ところが猫だけは、1月2日の朝と、ネズミから聞かされていたので出発しませんでした。 ネズミに騙されてしまったみたいです。

犬と猿は最初は仲良く走っていたのですが、だんだん必死になり始め、とうとう丸木橋の上で大ゲンカをし始めます。
いよいよ新年の太陽が昇った時、まえの日の夕方から出発していた牛が一番に登場します。ところが牛の背中に乗っていたネズミが「神様 新年おめでとうございます!!」と、牛の背中からピョンと飛び降り、神様の前に走っていきました。

1番は、ネズミ 牛は、一瞬のスキをつかれて2番になってしまったのです。
続いて虎が到着し、兎 龍 がやってきます。 こうして次々と動物が到着していきます 蛇 馬 羊 猿 鳥 犬 猪 の順番になったのでした。
それから、神様と動物たちで、酒盛りが始まったのですが、犬と猿は、ずっと喧嘩してました。これが、犬猿の仲の始まりだそうです。

一方、猫は、凄い剣幕で酒盛りにあらわれます。だってネズミに嘘をつかれて12番目までに入れなかったんですもんね!
そんでもって、ネズミを追いかけまわします。今でも猫がネズミを追いかけるのは、これが始まりなんですって。

子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥

もっと細かくいうと十干十二支に分類されます。
「えと」という呼び方は、ほんとはこの十干十二支のことなんですよ。
ちなみに十干は、

甲(こう きのえ)乙(おつ きのと)丙(へい ひのえ)丁(てい ひのと)戊(ぼ つちのえ)己(き つちのと)庚(こう かのえ)辛(しん かのと)壬(じん みずのえ)癸(き みずのと)です。

今では馴染みがうすいですよね。
ちょっと思い浮かぶのは、危険物の資格に甲種とか乙種とかがあります。焼酎も甲類 乙類ってあります。

あと歴史でいうなら戊辰戦争 薩摩藩・長州藩・土佐藩らを中核とした新政府軍が勝利した明治元年が、戊辰(つちのえ たつ)の年でこう呼ばれています。

この十干十二支が一回りして本当の生まれた干支にかえるのが、60年の還暦です。
江戸時代の平均寿命が30~40歳(子供の死亡率が非常に高かったこともある)といわれている中で60歳まで生きているのは、凄いおめでたい事で、還暦祝いもかなり重みがあったんだと思います。

昔は時刻(草木も眠る丑三つ時)や方角(丑寅の方角 これが風水でいう鬼門 鬼のイメージは牛の角と虎の模様からきているそうです)などにも使用されていてみじかなものでしたが、この頃は、年賀状と何年生まれって聞かれるぐらいで、ちょっと寂しいですね。

-昔話