仕事で近くを通ったので六角堂を参拝してきました。
正式名称は、紫雲山頂法寺なんですが本堂の形が六角形なので六角堂と呼ばれています。
京都の人からは、六角さんという愛称で親しまれています。
〒604-8134 京都府京都市中京区堂之前町248
京都市営地下鉄烏丸線・東西線 「烏丸御池(からすまおいけ)」駅下車、出入口5番より徒歩3分。
阪急電鉄京都本線「烏丸」駅下車、出口20より徒歩7分。
聖徳太子が建立したと伝えられています。
淡路島に漂着した如意輪観音像(にょいりんかんのんぞう)を念持仏(身辺に置き私的に礼拝するための仏像。旅をする時など携帯してたのかも)としてた聖徳太子が、四天王寺建立の材木を探しに京都を訪れます。池で身を清めるために念持仏を木に掛けたところ動かなくなりこの地で人々を救いたいと太子につげます。
そこで聖徳太子は、六角形の御堂を立てて安置したのが始まりのようです。
「観音様とは人の音(声)を観(観察)て救ってくださる」とされているのですが、
如意輪観世音菩薩様は、思いのままに願い事をかなえてえてくれる宝珠(如意宝珠)と魔を打ち砕く輪宝(法輪)持っています。
得に寿命を延ばすとか病気を治すなどのご利益あるといわれ、子宝に恵まれたり難産を緩和させるとも!
また「華道発祥の地」ということで技芸の上達にもご利益があるそうです。
華道発祥の地となった由来は、聖徳太子の命により小野妹子が入道(仏道に入る 出家)し仏前に花を供えます。
その寺坊が、聖徳太子が沐浴(からだを水で洗い潔めること)した池にちなんで「池坊」と呼ばれていました。
池坊(いけのぼう)といえば最古かつ最大の会員数を誇る華道の家元ですね。
この「池坊」の僧が本尊の如意輪観音に花を供えることとなっていて、花の生け方に別格の素晴らしさがあり評判になっていたことが15世紀の記録に残っているんですって。
山門をくぐった右手には、首を傾げたお地蔵さんがあります。
一言願い地蔵というそうなんですが、看板の説明を書きだしますね。
「このお地蔵さまは、少し首を傾げられた姿をされていますが、これは悩んでいらっしゃるわけではなくお参りに来られた方の願いを叶えてあげようかどうしようか、と考えておられるお姿なのです。
願いを聞き届けて頂けるかどうかは、あなたの信心次第です。
欲張らず一つだけ願い事して下さい。
きっと叶えて下さるこどでしょう。」
とのことです。参拝する前にじっくり考えて一つだけお願いしてみてね。
ちなみに「仙人のおしえ」っていう昔話では3つお願い事を聞いてやると言われて3つとも他人のお願い事をいってましたね。
本人もすごく幸せになるんですが・・・・(笑)
境内には他にも、へそ石(旧本堂の礎石と伝えられ、頂法寺が平安京造営以前から存在し、位置もほぼ移動していないことから、この石が京都の中心であるといわれている)や 聖徳太子沐浴の古跡 縁むすびの六角柳 など色々歴史の深いものがあります。
ぜひ京都に行かれたら立ち寄ってみてください。