一寸法師の話ってこんな感じですよね。
子供のいないお爺さんとお婆さんが、住吉の神に「子供を恵んで下さい」と御祈りすると、お婆さんに子供ができます。
かなりの高齢出産です!
無事に子供が生まれたのですが、一寸(約3cm)しかなく何年たっても大きくなりませんでした。
そこで 一寸法師と命名されます。 ある日一寸法師は、武士になるため京に行きたいと言ってお椀を船に、箸を櫂(オールのようなもの)にして 針を刀に麦わらを鞘にして京に向かいます。 今 改めて読んでみると、なんか笑えるのは、私だけかな?
そんでもって 京につくと大きな立派な屋敷を見つけ、そこで働かせてもらいます。
その家の娘さんと宮参りの旅をしている時に鬼に出会い娘さんを、さらおうとする! 一寸法師が、娘さんを守ろうとすると、鬼は一寸法師を飲み込んでしまいます。
一寸法師は、鬼のお腹の中を針でプチプチ刺し」まくると、鬼があまりの痛さに降参して一寸法師をはきだしてしまいます。
鬼が、忘れていった打ち出の小槌を振って自分の体を大きくし、
身長は6尺(約182cm)にもなり、これまた極端にでかくなりました。(´∀`)
そして娘さんと結婚したそうです。
おまけに金銀財宝まで打ち出の小槌で出して末代まで栄えました。
打ち出の小槌の威力は、凄い!
何回でも使えるんか?
御伽草子に掲載された一寸法師は、チョット違うようです。
お爺さんとお婆さんは、なかなか大きくならない一寸法師を、化け物ではないかと気味悪く思っていたらしく
しょうがなく自分から家を出ることにしたんですって!
え~虐待されてたんやろか?
なんか悲しくなるぐらい全然違うでしょう・・・
京で住んだのは、宰相殿の家で そこの娘さんと宮参りに行ったんじゃ無くて、一目惚れしてしまい神棚から供えてあった米粒を、寝ている娘の口に付け、自分は空の茶袋を持って泣きまねします。
それを見た宰相殿に、自分が蓄えていた米粒を娘が奪ったと嘘をつき濡れ衣を着せるんだそうです。
宰相殿は信じてしまい、娘を殺そうとするんですが一寸法師が止めに入ります。
現代の昼ドラと話の内容がにているような・・・・
かなりの策士で悪どい奴です!
すったもんだあって娘さんと家をでます。二人が乗った船が薄気味悪い島に着くと、鬼が登場ですネ
またまた一寸法師は、鬼に飲み込まれてしまうんですが、鬼の目から出てくる 飲み込んでも、飲み込んでも出てくる!
鬼は一寸法師を恐れて打ち出の小槌を置いたまま逃げて行ってしまったようです。
一寸法師の噂は、世間に広まり宮中に呼ばれます。そこで帝に気に入られて、中納言まで出世したようです。
化け物あつかいされる、娘に濡れ衣を着せる、など生々しい生き様で子供には、聞かせられない内容です。
江戸時代には、一寸法師は妖怪の一種として扱われていたんですって。
またお椀の船を浮かべたのは、今の道頓堀川で、
武士になるため住み込みで奉公させてもらうことになる三条の大臣殿の屋敷
この三条の大臣殿とは武信稲荷神社を創祀した藤原良相公です。
一寸法師が暮らした武信稲荷神社
阪急大宮駅から歩いて約9分 650m
いろんな意味で 恐るべし一寸法師 でした。