金太郎さんて、いっぱい伝説があって子供の頃聞かせてもらった話に一番近いのは、静岡県駿東郡小山町の金時神社の伝説です。
金太郎は、956年5月に誕生。
これって平安時代で 平将門 の乱(きいたことがあるな~)が935年でそれから20年後ぐらいです。
天皇は朱雀天皇から村上天皇に変わります。
彫り物師十兵衛の娘 八重桐(やえぎり)が京の都にのぼった時、宮中に仕えていた坂田蔵人(さかた くらんど)と結ばれて妊娠します。八重桐は故郷に帰って金太郎を出産しますが、坂田が亡くなってしまったために、京に帰らず故郷で育てます。
出生の伝説は、母親が山姥で雷神の子供として産まれてきた、とか 金時山の頂上で赤い龍が八重桐に授けた子供とか色々ありです!
すくすくと育った金太郎は、足柄山でクマと相撲をとり、また母親思いで、元気な優しい子供に育ちます。
976年3月21日 足柄峠にさしかかった源頼光と出会いその力量が認められて家来になります。
名前も坂田金時と改名して、京にのぼって頼光四天王(坂田金時、渡辺綱、卜部季武、碓井貞光)の一人となりました。
そのころ丹波の大江山(京都府福知山)に住む酒吞童子が都にあらわれては、悪いことばっかりしていたので、源頼光と坂田金時のいる四天王が山伏になりすまし大江山に行き神変奇特酒(眠り薬の入ったお酒)を使って酒吞童子を退治した。
意外と卑怯な作戦で、やっつけたんでした。
坂田金時は、1012年1月11日 九州の賊を征伐するために筑紫(福岡県)へ向かう途中、作州路美作勝田壮(岡山県勝央町)で重い熱病にかかり享年55で亡くなってしまいました。この時代の平均寿命って何歳ぐらいなんでしょうか?
平安時代しかり江戸時代もそうですが、30~40歳ぐらいのようです。
あくまでも平均寿命なので乳幼児の死亡率も高く産まれた子どもの半分は、5歳までに死亡していたそうなのでこれが、平均寿命を下げている一つの原因だと思います。
話がそれますが、七 五 三 は江戸時代から始まったお祝い事で、あまりにも子どもが、あっけなく死んでいく中で、三歳 五歳 七歳と無事に育っていくことが、本当におめでたいことで、家族でお祝いし神に感謝したそうです。
7歳までは神のうち といわれ7歳ぐらいまでは、死んでしまっても当たり前というかしょうがないなあという感覚だったのかもしれません。
元気でたくましい子供!
そういう意味でも金太郎さんは昔からヒーローだったんですね。
勝田の地でなくなった金時をしたって地元の人々が、倶利加羅(くりから 剛勇という意味) 神社を建てて葬りました。
現在 栗柄神社というそうです。
〒709-4334 岡山県勝田郡勝央町平125−1
まさかりを担いだ金太郎さん 元気で逞しい男の子の象徴です。
キャラクター的に大人気でアニメ漫画とか、絵画、浮世絵などにもよく登場してますね。