昔々あるところに老夫婦が、畑を耕して生活してました。
その畑に毎日性悪タヌキがやってきて、せっかくまいた種や芋を、ほじくりかえして食べてしまう。
お爺さんは、我慢できなくなりやっとの思いで、タヌキを捕まえます。
お爺さんは、お婆さんにタヌキ汁にするように言って畑仕事に出かけます。
タヌキは、お婆さんに「もう悪さは、しません。助けて下さい」とウソをついて縄を解いてもらいます。
自由になったタヌキは、杵でお婆さんを殴り殺してしまうのです。そしてお婆さんの肉を入れて【婆汁】を作ります。その後が、もっとエグイ! タヌキはお婆さんに化けてお爺さんにタヌキ汁といって婆汁を食べさせるのです。あ~恐ろしい話やなぁタヌキは、化けるって誰が言い始めたんでしょう?
お爺さんは、近くの山に住む仲良しのウサギに、相談します。
話を聞いたウサギは、お婆さんの仇を取ると決心して、金儲けを口実にタヌキを柴刈りに誘います。
柴を背負ったタヌキの後から歩き、火打石で火を付けます。火打石の「カチカチ」という音を、タヌキが不思議に思いウサギに尋ねる。
ウサギは、「ここはカチカチ山だからカチカチ鳥が鳴いている」と教えます。
これがカチカチ山と言う題名の由来とか?
タヌキは背中の柴が燃えて火傷をおいます。その後ウサギは、火傷によく効く薬だと言って唐辛子入りの味噌を渡します。 唐辛子っていつ頃から日本にあったのでしょうね。
タヌキは、その薬を塗ってさらにヒリヒリして苦しみます。
タヌキの火傷が治ると今度は漁に誘い出し、木の舟と大き目の泥舟を用意してタヌキに選ばせると「魚が沢山載せられる」とキッチリ泥船を選びます。
ウサギは木の舟で、タヌキは泥舟で、沖に出て漁をしていると泥舟は溶けて沈んでいきます。タヌキはウサギに助けを求めるのですが、逆にウサギに艪(舟を漕ぐもの)で、沈められ溺れて死んでしまいます。
今思うとウサギもやり過ぎかな! 婆汁とか艪で沈めるとか、なんか恐ろしい話なんですね。
この内容は、子供の枕元などでする昔話じゃないですね。
私が聞いたカチカチ山は、こんなグロイ内容じゃなかった気がする・・・・
でも野生の動物との共存ってなかなか難しいです.
私の田舎も畑で野菜なんか作ろうとするものなら 鹿 サル カラス 猪 などにあっという間に荒らされてしまいます。
私の小さい頃は、春先には ふきのとうが、出てやまぶきも、いっぱいありました。
今はというと、鹿がねこそぎ食べてしまって何にも出なくなりました。
裏山には、たけのこ が出たのですが、これも猪がねこそぎ食べてしまい出なくなりました。
山地の開発が、進んで生息地が少なくなているのか、猟師さんがいなくなり数が増えているのか、そういえば熊も出没し柿の実を食べ、おまけに柿の木を折ってしまいました。
本当に困ったものです・・・・・・