御伽文庫より 浦島太郎と言えば 乙姫 竜宮城 玉手箱!

まずはじめに御伽文庫って何?

ちょっとウィキペディアで調べてみると、
口頭で伝わってきた民話や伝説 名もない庶民が主人公になったり、それが神仏の化身や申し子であったり、動物を擬人化するなどのそれまでにない多種多様なテーマを取り上げた短編の絵入り物語だそうです。

今でいう絵本のような、読み切りの漫画雑誌のような感じをイメージするんですが・・・

有名なところでは、一寸法師 ものぐさ太郎 そして本題の浦島太郎などがあります。

丹後の国って舟屋で有名な京都の伊根町みたいです。そこに浦島と言う人がいてその息子が太郎といい漁師をしていた。
ある日、ゑじまが磯というところで亀を釣り上げたが、亀は、万年というのに、ここで殺してしまっては、可哀想だと思い逃がしてやります。
数日たったある日 一人の女性が舟で浜に辿り着いた。「漂着したので自分の国に連れて帰って欲しい」と頼まれる。
この女性が何を隠そう亀の化身だった。

でここからは、子供の頃聞かせてもらったように、竜宮城へ行きます。
女性(乙姫さん)は太郎と夫婦になりましょうと言い出した。 竜宮城は、東西南北の戸を開けると四季の草木と眺めが見える様に作られていたそうです。

なんか不思議な空間やったんでしょうね。四季の景色が東西南北によって観られるなんて!
ここで3年ぐらい暮らすと、残してきた両親が心配になってきて、帰りたいと言い出します。自分勝手のような気もするんですがね~

乙姫さんは助けられた亀だったことを、明かして開けることを禁じた玉手箱を渡します。
関係ない話ですが、植物で一番長い名前知ってます?
リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ 海藻のアマモのことだそうです
これが、悩ましいプレゼントになっております。
禁じられるとついついやってしまうものです。

太郎は、もとの浜について、老人に浦島の行方を尋ねるのですが、それは700年も昔の人で、近くにある古い塚がそのお墓だと言われます。
竜宮城の楽しい3年間は、地上では700年もの年月がたっていたのでした。
太郎は、ショックのあまり玉手箱を開けてしまいます。すると三筋の雲が立ち昇りたちまち老人になってしまうのです。
太郎は、鶴になり蓬菜山へ向かって飛びさった。乙姫も亀になり蓬莱山に向かったそうです。
ちなみに蓬莱山とは中国の仙人が住むと言われている山だそうです。
なんか昔版の恋愛小説のようですね~

昔話って正直者が、幸せになるとか、欲ばりな人が痛い目にあうとかそういった教訓みたいなものを現代に伝えるイメージがあったのですが、
御伽文庫の物語は、短編小説や絵本のたぐいなんですね。

浦島太郎出生地跡

丹後では、太郎と乙姫は、夫婦の明神として祀られているそうです。

-昔話